丹波市の水道事業はどうなってるの?

丹波市の水道問題については昨年から大きな議論を巻き起こしております。そもそも何が問題なのか?どうしたら解決するのか?わからないことばかりだと思っておられる市民が多くおられると思います。ひとつづつ考えていきましょう!
(1)丹波市水道ビジョンとは?
丹波市は、平成16年11月に合併しました。当時の水道施設は、旧町時代に整備された既存水道施設(18事業・173施設)をそのままの形態で引き継いだため、施設の未整備や老朽化、非効率性などのさまざまな問題を抱えていました。そのさまざまな解決し、「市民のニーズに対応した信頼性の高い水道を次世代に継承していくこと」を目的として、丹波市全体の水道事業の目指すべき将来像として、平成17年度に策定されました。
(2)合併当時のさまざまな問題とは?
・施設に関する問題
施設の老朽化(再整備を行うと多額の費用が必要)
維持管理の非効率性(維持管理経費が割高になる)
浄水施設の未整備(クリプトスポリジウム対策が出来ない)
安定水源の不足(渓流水源は天候に影響を受けやすい)
災害に対応できない(緊急時における水融通が出来ない)
・料金に関する問題
料金の不均衡と格差(利用者間の不平等感が生まれる)
(3)おもな施設の整備内容について
・安全で安心な水道水を作るために
浄水場の新設や改造、配水池の新設や、導・送・配水管の新設
クリプトスポリジウム対策(西芦田浄水場、桟敷浄水場、氷上中央浄水
場、氷上南浄水場、山南浄水場に紫外線照射装置を新設)
・クリプトスポリジウムとは?
クリプトスポリジウムとは人間、犬や猫、シカやイノシシなどの野生動
物の消化器官に寄生する原虫です。水道水の消毒に使用する塩素では死
滅しませんので、最新の紫外線照射装置で対処しなければなりません。
(4)水質基準について
・水質基準値とは
にほんの水質基準値は水道法(第4条)と厚生労働省(第101号)に
より規定されています。水質基準値は全51項目で、そのうち30項目
が健康に関する影響を与える恐れのある項目で、21項目が生活上支障
となる項目です。
健康に関する影響の考え方では、体重50㎏の人が1日に2リットル
の水道水を一生飲み続けても健康に影響のない数値となっています。
マンガンに対する基準値は、水道水に基準以上のマンガンを含んでい
ると濁水の原因となることから、生活上支障となる項目に分類されてい
ます。
日本の水道水は、WHOの基準よりも厳しく、世界的に見ても非常に
厳しい水質基準となっています。


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