林
今日の一般質問も私で、本日の予定の最終となります。明快な答弁をお願いしておきます。それでは、かねて通告しております通り、篠山市清掃センターについてです。
さて、篠山市清掃センターについては、篠山市内のゴミ処理費と山南地域のゴミ処理費が、あまりにも大きな差があることから、今後の運営費については、見直すべきだと、昨年度から議論を重ねてきています。
今回は小規模な改修ですが、今後予定されている、基幹的設備改良工事(いわゆる大規模修繕、今後10年間稼働出来るようにする)については、実績を考慮し「規模縮小」を図るべしというのが、丹波市の認識だと理解しております。
また、規模縮小については篠山市も検討するとしており、経費削減は両市の共通認識であります。きたる大規模修繕を大きな変化点と捉え、改良工事本体のコストのみならず、将来の財政負担も考慮し、両市にとって、市民にも理解が得られる最善の方法を実施する時期であると常々、申しあげてきております。
そのような情勢の中、昨年12月の補正予算審議において一旦全会一致で否決された運営負担金についても3月議会では、「篠山市側と話し合いがなされ、見直しに向けて検討していく。」という回答がありましたので、3月議会において補正を認めたところです。
以上のことを踏まえて、篠山市清掃センターの大規模修繕については、国に対する申請期日等もあるように聞きましたが、その後の両市の対話はどの様に進んでいるのか、核心部分に踏み込んだ協議はなされているのかをお伺いいたします。
また議会の方からも提案があった、地方自治法第252条の6の2の行使についても、検討されたのかをお伺いいたします。もちろんそのような事態にはならず、順調に話し合いがされているとは、考えておりますが、如何でしょうか?
市長
まず、篠山市清掃センターの大規模改修についてのご質問についてお答えします。
一つ目の対話の進捗状況についてですが、篠山市清掃センター基幹的設備/改良事業は、平成29年度から平成31年度までの3箇年の予定であり、事業費の交付金申請期日は、平成29年4月頃の予定であると聞いています。
本年度は、基幹的設備/改良事業に向けた長寿命化/総合計画/の策定業務と計画に基づく基幹的設備/改良事業の発注に必要な仕様書作成等の発注支援業務の委託を予定しています。このうち長寿命化/総合計画の策定業務は5月下旬に委託契約を行っており、現在、この調査には1箇月程度要することから、丹波市が提案している焼却炉の規模縮小を含め、7月初旬から協議・打合せを行うことを事務レベルで調整しています。
よって現時点では、3月定例会以降、両市の部長レベルでの状況把握は行っているものの、具体的な内容の協議までには至っていませんが、本年当初の訓示式でも、山南地域のごみ処理問題は、大変重要な課題であることから、篠山市との協議を積極的に行い、任期中に、今後のあり方を含め、方向性を示して参ることを宣言したところであります。
次に、2点目の地方自治法252条の6の2に規定されている「協議会からの脱退」についてのご質問ですが、地方自治法上の協議会脱退につきましては、本年1月の両市副市長協議において、文書で、丹波市議会では12月定例会の補正予算審議の中で法に基づく協議会脱退の意見があったことや、行政側としましても、規模縮小の工事着手を契機に、双方合意に基づいた協議会の解散についてを基本的なスタンスとして掲げ、丹波市としての見解、意見を申し上げたところであります。
その後、本年2月の篠山市清掃センター運営協議会では、はじめて今後のセンターの運営に関するあり方についても議題に取り上げ、協議をすることで合意しております。
よって、隣の市であり、今後も丹波地域発展のため、両市で協力し合わなければならない関係でありますことから、そうした法的手段による解決ではなく、積極的な対話により解決策を見いだして参りたいと存じます。
林
清掃センターについては、きちっとした答弁書を戴きました。そんな中で一つ思うのですが、29年の4月頃の予定ということで、大変先のことのようにありますが、今現在行おうとしている事務レベルの打合せということで、まさに今、協議をやっておかないとですね、篠山市側から、このように決定しましたので、宜しくお願いしますと今までのように、事後承諾といったようになるのではないかと危惧します。今年の2月には「今後、しっかり協議していく。」と言われていますが、電話で打合せがあっただけで、実際の会合は行われていないように推察しますが、本当に出会っての会合は行われたのでしょうか?
副市長サイドのところで、速やかに協議していくんだと言うようなことも聞いたことがあると思っています。いずれにしても両市の思惑は大きく違っていることは明白です。
そんな中で何とか上手くいくでしょう。まだ時間はあります。先のことですということではダメだと思います。やはり早めに相手とぶつかるところは早くぶつかって、整理していく必要があると思いますが、2月以降、事務レベルでの会合が実際何回くらいあったのでしょうか?
生活環境部長
まず一点目の29年4月の補助金の交付申請の件でございますが、これについては29年度の年度当初に出されるものでございますので、単年度の請求をされるものであると思いますが、実際には、只今ご心配を頂いている通り、長寿命化の計画を策定する途中段階より以前に、話に入らせていただかないと、決定してからでは遅いと、確かにおっしゃられるように事後承諾はダメですよとおつなぎさせていただいているところです。
そういう意味では、先ほど市長から答弁がございましたように、7月に入ると協議を開始していくということにしております。これにつきましては、まず一つは、この4月までに、昨年度の終わりに、今現在、運営をされております会社としての考え方を聞かれておりますが、これにつきましては、正式のものではないので、私どもも正式な考え方ではなしに、お聞きをしております。すでにコンサルに委託をされておりますのが、5月の終わりでございます。一カ月程度、現地の調査をして、機械の損傷状態等も調べられた後に、丹波市が提案しております規模の縮小につきましても、ある程度の考え方をコンサルにも聞きながら、話を進めていきたいというふうに聞いておりますので、新たな3月以降の会議となりますと、7月になってからと思います。
なおそれまでに何回くらい出会ったのかということでございますが、回数にしますと3~4回であります。回数はそうでありますが、電話連絡等をさせていただきながら、共同運営である丹波市の立場もお話をさせていただきながら、今後も引き続き協議を進めてまいりたいと考えております。
林
私が想像した通りの答弁でした。答弁書の中にも本年2月の運営協議会のなかで、「今後のセンターの運営に関するあり方についても議題に取り上げ、協議を開始することで合意しております。」というままですね。「核心の部分に入っているのか?」という私の質問に対しては「入っていない。」という答えになるわけですね。
入っていないとは書いていませんが、実質は「入っていない。」ということになるわけです。協議開始を言ってからもう6月でございますから、すでに4カ月は経っている訳です。
答弁書の書き方は前に進んでいるような書き方をしていますが、実際は全く進んでいないのが現状のようです。このような流れの中では一年はすぐに過ぎてしまいます。来年の4月には申請書が提出されるのですから、もう一年を切っている訳です。ここ4カ月の間一度も会わないで来たということは、大変難しいことであろうと思います。
まあ、相手があることでもございますので、これ以上は申しませんが、やはり4か月間動いていないんだという自覚のもと、是非、核心部分に入った議論をしていただきたいと申しあげておきます。
それから、もう一つの「協議会からの脱退」の話ですが、3月の一般質問でも言いましたが、ここに書いてあります通り、隣の市であり、今後も両市で協力し合わなければならない関係でありますので、事を荒立てずに、充分に話し合いを行って解決策を見出すことが良いのは当然です。しかしながら、実際にこれを行使しなくてはならなくなった時にどんな問題がおこるのか、シュミレーションといいますか、相手の出方によって、どのように対応するのが良いのかを研究しておく必要は絶対にあるんだろうと思います。顧問弁護士もおられますので、法的にはどうなるんだということを調べておく必要があるということを前回も申しあげておったわけですが、実際には検討されていませんか?
生活環境部長
核心の話は出来ておるのかということでございますが、現在までは状況の把握しているところでございます。これはあくまでも丹波市の方からご提案申しあげた規模縮小のことも含めて、今コンサルと一緒にメリット、デメリットを検討していただいているところだというような状況だと思っています。現在は核心に触れた話は出来ておりませんが、7月には核心に触れた話が出来る手はずにしております。
もう一つのシュミレーションは考えておるのか?弁護士さんに相談してやっておるのかということですが、あくまでも丹波市としては、市長答弁にもありましたように、今回の大規模修繕を契機にしまして、篠山市さんだけのゴミ処理をされまして、丹波市はそこから撤退する、解散するということでありまして、決して脱退ということではありませんことから、脱退を前提としたシュミレーション、検討はしていないところでございます。
林
確かにね、交渉事ですからね。先ほども言いましたように相手があることですから、こちらが思った通りにならないこともあることは理解しています。
しかしね。交渉事というのはやはりこちらがイニシアチブを持ってやらなくてはならないと思います。脱退にしても、あるいは解散にしても2年間かかるというようなことも、私たちは聞いているんです。シュミレーションをして、この2年間でどのように進むのかを知った上で、交渉するのと、何も分からないまま交渉するのとでは全然違うと思います。
いずれにしても、協議というのはいろいろな想定をした中で、相手の出方を見ながらする必要があると思います。今までの協議は丹波市としては一方的に押し込まれていた状態だったと言えます。しっかり研究をして主導権を持って、協議に臨んでいただきたいと思います。次回までには調べておいていただき、答えて欲しいと申しあげておきます。