救急救命AED講習会

昨晩は春日町棚原地区公民館において、BLS/AED講習会が行われました。今回は棚原地区
とみつみ学苑のコラボで企画された講習会です。昨年に引き続き2回目となります。昨年と同様
みなさん本当に真剣に講習を受けておられました。
講師は赤松医院院長の赤松先生です。丹波市医師会の救急救命講習の担当を長くつとめて
おられます。昼間、診察や産業医等された後、お疲れにもかかわらず、いつも気持ちよく講師
を引き受けておられます。昨晩も時間を少しオーバーしていても、あれも伝えたい、これも言って
おきたいという感じで、一生懸命に講習されています。本当に頭の下がる思いです。
丹波市には地域医療に関して、本当にたくさんの人々が地道に努力されていることをもう少し
市民の皆さんにお知らせしても良いのではないかと思います。先生の本意ではないかも知れま
せんが、ちょっとお知らせしておきたいと思います。

丹波市内の中学二年生全員を対象に毎年この救急救命講習会の講師を務めておられます。
木曜日の午後、午前中の診療を終えられて、(おそらく食事もとらずに駆けつけておられると
思うのですが)飛んでこられます。自分の車に救急救命用の人形を10体、トレーニング用の
AEDを積んで来られ、マイパソコンをセットし、講習開始。熱弁を振るわれ、終わるとまた荷物を
全部積んで戻られます。これをもう何年も続けられています。
医師会のメンバーや、丹波市の消防署の職員、私たちボランティアスタッフもお手伝いするの
ですが、先生は皆勤です。代わりはおられません。私たちは空いている時だけですが。
講習の内容も工夫されていて、これを伝えようということが、ひしひしと感じられます。なかなか
集中できない年頃の中学生もいつも引き込まれて段々と先生のペースになっていきます。
昨年は、丹波新聞にも載りましたが、氷上中学校で講習を受けた女子学生が、数日後、自宅の
風呂場で倒れたひいおじいちゃんに、習ったばかりの救急救命措置を施し見事に救命された
事例もあります。

昨晩はそんな先生の素晴らしい一面をまた見せていただきました。実は講習の最初にDVDを
流されるのですが、その中身が私の琴線に触れていつも涙がこぼれそうになるところがあるん
です。いつも悟られないように苦労しているのです。
ところが、先生も同じところで、グッとこられていたんです。話し始められたとき、涙声になって
おられました。こんなに何十回と見ているDVDなのにです。先生が本当にこの救急救命講習に
自己犠牲を払いながら、力を注がれてきた意味が解りました。職業にされてもいますが、それ
だけでなく、本当に人命の大切さ、助けることができる命を、みんなで助けるんだということを
考えておられるんだな思いました。

今後も続けられると思います。みなさんも機会があれば是非受けてください。赤松先生には
体に気を付けていただきたいと思っています。

丹波市には、県立柏原病院の小児科を守る会、丹波医療支え隊、医療再生ネットワークなど
の市民運動もあります。医師会、行政、市民が一丸となって地域医療を守っていきましょう。


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