「マンガン」って何なの?

1)マンガンの基礎知識
・マンガンについて
マンガンとは、生命活動に欠かせない元素のひとつであり、他には、
鉄や亜鉛などが知られています。
マンガンの一日当たりの摂取量の目安としては、成人男性で4.0㎎/日
成人女性で3.5㎎/日とされています。
・人体に与える影響
マンガンが不足した場合は、骨格異常、糖代謝異常、脂質代謝異常、
生殖機能低下などであり、過剰摂取した場合は中毒症状を引き起こすと
いわれているが、それは吸引が原因と言われています。
➡ 通常の食事では過剰摂取にはなりません。
(2)食品に含まれるマンガンについて(100グラム当たり)
ご飯 0.35㎎/  もち 0.81㎎/   大豆 1.90㎎/  ゴマ 2.52㎎/
きくらげ 6.18㎎/  あおさ(乾燥)17.00㎎/  日本茶 4.6㎎/
黒コショウ 6.34㎎/  水道水(水質基準値上限) 0.005㎎/
(3)マンガン除去の必要性は?
水道法による水質基準の値は0.05㎎/L以下と規定されています。
一方食品衛生法による清涼飲料水の基準は0.3㎎/L以下である。水道法に
よる基準値が低いのは健康に被害は無くても、塩素を注入しなくてはな
らない水道水においては塩素と反応して黒く変色することから、食品衛生
法による基準値の6分の1まで低く規定しているのである。
(4)丹波市の各水源のマンガン濃度
母坪水源 1.7㎎/L 西芦田水源 0.005未満㎎/L 大嶋水源 0.019㎎/L
新友政水源 0.38㎎/L 桟敷水源 0.005未満㎎/L 東芦田水源0.09㎎/L
(5)塩素の働き
・塩素の濃度は法律で決められており、濃すぎても薄くても駄目である。
水道法第4条の規定により残留塩素は0.1㎎/L~1㎎/Lまでである。
・塩素には消毒作用と酸化作用がある。
水道水には欠かせない消毒作用(大腸菌などの殺菌)と水に溶け込んで
いる鉄やマンガンを酸化して除去しやすくする。
・塩素と次亜塩素酸ナトリウムは同じものです。
(6)塩素とマンガンの関係
・マンガン除去で塩素を注入しても水道水の残留塩素濃度が高くなることは
ありません。注入された塩素はマンガンの酸化作用により消費されるので
急速濾過器の出口では残留塩素は0の濃度になります。
ですから、水道法第4条に基づく水質基準を満たすため再度塩素を注入
しなければならないのであって、マンガン除去をするために残留塩素が
多くなることはありません。


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