日別アーカイブ: 2013年3月7日

救急救命AED講習会

昨晩は春日町棚原地区公民館において、BLS/AED講習会が行われました。今回は棚原地区
とみつみ学苑のコラボで企画された講習会です。昨年に引き続き2回目となります。昨年と同様
みなさん本当に真剣に講習を受けておられました。
講師は赤松医院院長の赤松先生です。丹波市医師会の救急救命講習の担当を長くつとめて
おられます。昼間、診察や産業医等された後、お疲れにもかかわらず、いつも気持ちよく講師
を引き受けておられます。昨晩も時間を少しオーバーしていても、あれも伝えたい、これも言って
おきたいという感じで、一生懸命に講習されています。本当に頭の下がる思いです。
丹波市には地域医療に関して、本当にたくさんの人々が地道に努力されていることをもう少し
市民の皆さんにお知らせしても良いのではないかと思います。先生の本意ではないかも知れま
せんが、ちょっとお知らせしておきたいと思います。

丹波市内の中学二年生全員を対象に毎年この救急救命講習会の講師を務めておられます。
木曜日の午後、午前中の診療を終えられて、(おそらく食事もとらずに駆けつけておられると
思うのですが)飛んでこられます。自分の車に救急救命用の人形を10体、トレーニング用の
AEDを積んで来られ、マイパソコンをセットし、講習開始。熱弁を振るわれ、終わるとまた荷物を
全部積んで戻られます。これをもう何年も続けられています。
医師会のメンバーや、丹波市の消防署の職員、私たちボランティアスタッフもお手伝いするの
ですが、先生は皆勤です。代わりはおられません。私たちは空いている時だけですが。
講習の内容も工夫されていて、これを伝えようということが、ひしひしと感じられます。なかなか
集中できない年頃の中学生もいつも引き込まれて段々と先生のペースになっていきます。
昨年は、丹波新聞にも載りましたが、氷上中学校で講習を受けた女子学生が、数日後、自宅の
風呂場で倒れたひいおじいちゃんに、習ったばかりの救急救命措置を施し見事に救命された
事例もあります。

昨晩はそんな先生の素晴らしい一面をまた見せていただきました。実は講習の最初にDVDを
流されるのですが、その中身が私の琴線に触れていつも涙がこぼれそうになるところがあるん
です。いつも悟られないように苦労しているのです。
ところが、先生も同じところで、グッとこられていたんです。話し始められたとき、涙声になって
おられました。こんなに何十回と見ているDVDなのにです。先生が本当にこの救急救命講習に
自己犠牲を払いながら、力を注がれてきた意味が解りました。職業にされてもいますが、それ
だけでなく、本当に人命の大切さ、助けることができる命を、みんなで助けるんだということを
考えておられるんだな思いました。

今後も続けられると思います。みなさんも機会があれば是非受けてください。赤松先生には
体に気を付けていただきたいと思っています。

丹波市には、県立柏原病院の小児科を守る会、丹波医療支え隊、医療再生ネットワークなど
の市民運動もあります。医師会、行政、市民が一丸となって地域医療を守っていきましょう。

誰が決定したのかはわからない。

市役所で物事が決まるのは、普通で考えれば、課員が計画して係長に伺い、課長に伺い、
部長に報告、市長が決裁と思いますよね。

でも違うんですよね。例えば昨日の産業建設常任委員会で報告を受けた「大手会館活用事業」
ですが、誰がどのようにして、どんな目的でやっていくんだということが、わからないままで決定
されようとしているんです。

大手会館は柏原の陣屋跡の北隣、総合庁舎の入り口の南隣にあります。明治18年に建設され
た近代疑洋風建築の建物で、旧氷上高等小学校校舎です。平成21年3月に県指定の文化財に
指定されています。その後明治42年には柏原高等女学校となり、大正11年には県立の柏原
高等女学校になっています。昭和23年には県立の柏原高等学校に合併され、柏陵同窓会館と
して、柏原高校の同窓会館となっています。その後、郡教育委員会、としても使用されたりしていた
が、安全面から使用中止となっています。
私たちが柏原高校に在学中は、しんどいしんどい夏休みの合宿で、宿舎としても使わせて
貰った記憶があります。

さてその大手会館が平成21年の3月に文化財として①保存・復元をする。②利活用していく。
③周辺広場の整備の3事業をすると決定されました。
そして昨日の説明です。平成27年の4月にフランスレストラン、ライブラリーカフェを備えた
施設としてオープンするということです。

そこで質問です。
問 駐車場はないがどうするのか?
答 旧法務局後の土地を駐車場に整備します。
問 遠いのではないか?
答 少し遠いですが、そこしか空いている土地がないのでそのように考えています。
問 レストラン、カフェのお客さんは地元の人か、遠方からの観光客かどちらをターゲットと考え
ているのか?
答 そこまでは考えていません。どちらも来ていただければと思います。
問 最初の計画から開店までが6年かかることになる。オープンすれば指定管理で民間に任す
ことになるが、それまでの市としての負担金額は大枠でざっとどのくらいの金額がかかると
試算しているのか。職員の分はなくていいので、事業の額としておおよそでどのくらいか?
答 ・・・・・・・・・
問 民間なら投資額と回収額を試算して、事業に取り組んでいく。これだけの事業におおよその
金額もなくて何を根拠に決定していくのか?
答 国からの補助事業とかございまして・・・・・文化財保護から空き家対策に・・・・中心市街地
活性化事業の・・・・とか・・・・
問 全額、国からの補助なのか?市の負担はないのか?
答 国の補助が二分の一、市が二分の一でございます。
問 わかりました。それでは概算でいくらかかる事業ですか?
答 2億円でございます。
問 わかりました。それでは市の負担は1億円ですね。それは文化財保護の分と、レストラン、
カフェ、の増築分、駐車場整備、庭の整備も含んでいるんですね。確認します。
答 ・・・・・・・・・。(3~4人が相談中)・・・・・。
問 6年かけてやっていく事業ではありますが、概算も出さないで事業計画をすることは考えられ
ません。誰が決定するんですか。
答 ・・・・・・・・。

というようなことです。6年と言えば、担当職員はほとんど部署が変わります。FM放送の時も
そうでしたが、誰が主体性を持って事業に取り組んでいくのか、誰が決定するのかは全く分かり
ません。
決裁する市長は「私は下から上がってきたので、判子を押しただけです。中身までは見ません。
部長たちを信用してますから。」という体たらくです。水道部の不祥事の責任を問われた時にも
「確かに決済はしてますが、管理者として判子を押しただけで、中身は全く見てませんので。」と
いつものように言われたのは記憶に新しいところです。
またゴミ処理場の炭化方式の時も「部長が私のいないときに勝手に決済印を押してやったん
ですわ。私はアカンと思っていたんです。」でした。

職員に聞いても分からず、決裁する市長は「中身は分からない。」では、市民はもっとわかりま
せん。
丹波市自治基本条例において、市の政策決定の過程は、市民と情報を共有しなければならない
とされていますが、そんなことは全く考えていないようです。